【パルデアプロローグ36位】未来パオカイリュー

こんにちは。ミンです。

パルデアプロローグで最終36位を取ることができたので、考えた道筋を備忘録として残します。

構築経緯

禁止伝説ポケモンの選択

このルールでは、ミライドンかコライドンかのどちらかを選択し、軸として戦います。まずはそれを決めるところから始めました。ミライドン、コライドンそれぞれのメリットを挙げるとこのようでした。

これらを吟味した際、マジカルシャインとパラボラチャージの範囲打点が優秀であることからミライドンを選択しました。

このルールでのミライドンは、瞑想型と素殴り型の二つに大きく分けられます。
瞑想型は主にエレキシードか食べ残しを持って盤面に居座ることで圧力をかけます。
素殴り型は命の玉やこだわり眼鏡・スカーフを持って攻撃してテンポを取っていきます。

瞑想を積むためには壁や威嚇、バークアウトのサポートが重要であり、そのような行動は急所にとても弱いため、レートの低い相手にそれで負けて大きく順位を落とすリスクがつきものです。そのリスクを嫌って、できるだけ瞑想は積まない方針に決めました。

 

基本選出の決定

次に、ミライドンが不利を取る相手に対しての第二の軸を考えました。ミライドンがマジカルシャイン込みでも戦いづらい相手には、軒並みヘイラッシャが高火力を押し付けられることに気づき、ヘイラッシャを採用しました。この二体のエースで実験してみると、スタンダードなアタッカーを詰め込んだチームには、想定通り地面テラスヘイラッシャの高い数値で有利に立ち回ることができました。ただしチオンジェン+妖テラスミライドンなどの回復を絡めた構築などに勝てなかったため、キラフロルで毒を撒くことで対応しました。毒のとおらないタイプはヘイラッシャの地震が抜群で通るため、補完の取れた、いい基本選出ができたと感じました。

補完枠の決定

この時点では、テツノツツミに全体的に弱点を突かれたり、毒を撒いたところでチオンジェンにヤドリギの種で粘られてヘイラッシャが倒されたりという欠点がありました。それらに対応するには、パオカイリューの高火力の先制技で一掃することがよいと考えました。それ以外にもいくつか試しましたがいずれもうまくいかなかったので、ここで構築の大まかな形が決まりました。最終的な形は以下のようです。

個体解説

妖ミライドン@エレキシード

177-94-122-184-136-205(12-0-12-228-4-252)
イナズマドライブ・パラボラチャージ・マジカルシャイン・まもる

万能アタッカー。選出しづらい状況に陥りがちなポケモンが多く採用されているため、このポケモンだけは必ず先発で出せるという個体にしました。エレキシードを持つことで、パオカイリューやテツノワダチが相手にいる場合でも、ある程度の信頼を置いて動かすことができました。テツノツツミからHPを大幅に吸うことのできるパラボラチャージが最高に偉かったです。一度だけ味方のヘイラッシャを吸って元気になりました。
選出率1位

飛キラフロル@きあいのタスキ

190-67-110-187-114-106(252-0-0-156-100-0)
キラースピン・だいちのちから・ヘドロばくだんニードルガード

一気に好きになった岩。テツノツツミの凍える風+ミライドンのイナズマドライブを耐えてくれるといいなあ。という思いでかなりHDに伸ばしました。その場面はなかったものの、ハバタクカミのマジカルシャインの乱数が大きく変わっていただろう事と、すばやさに振らなかったせいで負けた試合がほぼなかった事から、後悔はしていません。物理技で倒されるのならどくびしを撒くことができるので、簡単に倒される状況でも強気に攻めることができ、多くの勝ちにつながりました。テラスタイプは本当は地面が一番強かったと思います。
選出率2位

鋼ヘイラッシャ@クリアチャーム

226-165-136-76-90-84(4-236-4-0-36-228)
じしん・ウェーブタックル・いっちょうあがり・まもる

二時間でも三時間でも語れる魚。レートが低い間は、安定した勝ちを作りやすいポケモンでした。クリアチャームのおかげでウインディやこごえるかぜに強く出られ、Bo1特有の初見殺しの要素も取り入れられています。
直前に地面→草→鋼テラスタルの順に個体を変えていました。鋼は、初手によく出されるテツノツツミに対して少しでも抗う意味とクリアスモッグを無効化する意味でした。しかし、これが多くの悲劇を生みました。鋼テラスでは、合体時でもミライドンのイナズマドライブで50パーセントほど削れてしまうのです。そのために、テツノツツミ+ミライドンの並びに対して、いっちょうあがりで素早さを上げてミライドンを抜く必要が出てきてしまったのです。しかし、テツノツツミがアンコールをもっていてかつ、ミライドンが妖テラスで瞑想を覚えていた時に、合体していっちょうあがりを打つとほぼ負けが確定します。このような理由から、ヘイラッシャをミライドン+テツノツツミに対して先発で出して戦うことができず、苦しい戦いを強いられました。
選出率4位

火シャリタツ(のびたすがた)@こだわりスカーフ

143-49-80-172-116-147(0-0-0-252-4-252)
だくりゅう・こごえるかぜ・りゅうせいぐん・みずびたし

ヘイラッシャの餌。単体性能はハバタクカミやテツノツツミが無限に上から動いてくる都合で最弱でした。みずびたしで相手を水にしながらのパラボラチャージで、ミライドンに身をささげることも二度や三度ではありませんでした。
選出率6位

霊パオジアン@いのちのたま

187-187-101-99-86-157(252-236-4-0-4-12)
アイススピナー・ふいうち・せいなるつるぎ・まもる

弱いザシアン。テラスタルしていないハバタクカミやミライドンのマジカルシャインは一発耐えます。HPに努力値を振り切ったことで一発は耐えることを信じられた上に、それが相手視点では見えないことも強かったです。最後のほうの試合はほとんど全員がテツノツツミを採用していたためヘイラッシャを選出できず、パオカイリューがエースでした。火力面もチオンジェンを倒すという目標には十分で、かなり満足できました。キラフロルの毒で削れた相手を先制技でスイープする動きは、レギュレーションCでも可能性があると思います。
選出率5位

カイリューじゃくてんほけん

198-204-115-108-121-100(252-252-0-0-4-0)
じしん・アイススピナー・しんそく・おいかぜ

パルデア最強の600族。数多くのマジカルシャインを弱点保険の餌にして蹂躙していました。マルチスケイルのおかげで初手性能が高く、初手に困ったときに選出していました。追い風があることで、パオジアンが不安定な不意打ちではなくアイススピナーを打てるようになったり、無理やりヘイラッシャを加速させたりできました。
選出率3位

最後に

かなり駆け足な記事になってしまい力不足を感じています。何かを論じるには5000字程度が必要だと語っていた日本史の先生の気持ちがようやく分かりました。考察の深さが足りなかったことから、最終順位にも満足はできていないのでこれからも精進します。ここまで読んでいただきありがとうございました。